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ちくま大百科

【公園】千曲川 萬葉公園

所在:千曲市戸倉・上山田温泉

戸倉上山田温泉の入口、万葉橋のたもとに、「千曲川 萬葉公園」があります。万葉集8首の石碑をはじめ、万葉集研究地碑、「姨捨に照る月」を詠んだ古今和歌集や小野小町の和歌碑、小林一茶の自筆の俳句づきの句碑、佐久間象山の「処世訓」など多くの文学碑があります。
萬葉公園は、昭和 12年(1939) 山崎等(歌人・上山田村長)ら上山田村短歌会のメンバーが発起人になり、万葉歌碑建立が進められました。しかし、戦争で中断。戦後の昭和25年(1950)に待望の建設が再開されました。
この時、万葉集の研究で有名な佐々木信綱文学博士の揮毫による歌碑「信濃なる ちく万の川のさざれ石も 君し踏みてば 玉と拾はむ」作者未詳 巻14が、万葉歌碑 第一号として建立されました。万葉橋北詰にあります。
この歌の「ちく万の川のさざれ石」は、戸倉上山田温泉の千曲川の河原がよく似合います。
その後、昭和41年(1966)に万葉橋が竣工したり、昭和 60年(1985)、万葉橋南側が整備されて、今の「萬葉公園」が完成しました。
そして、山口洋子作詞、五木ひろしが歌った「千曲川」の歌碑と音響装置が併設されて、曲が流れると、思わず、口づさみたくなります。
拓本を自由に取ることができるため愛好家に人気です。

歌碑案内板

歌碑案内板

萬葉歌碑

萬葉歌碑

山口洋子作詞「千曲川」

山口洋子作詞「千曲川」

小林一茶

小林一茶

萬葉公園風景

萬葉公園風景

【参考事項】

・参考文献: 萬葉集(岩波書店) 上山田町史 広報「かみやまだ」  
・会地早雄神社(坂城 鼠宿) 「ちはやぶる かみのみさかに ぬさまつり いはふいのちは おもちちかめ」主張埴科神人部子忍男 東歌
・千曲市 倉科の大日堂園地
・「人皆の言は絶ゆとも 埴科の石井の 手児が 言な絶えそね」作者未詳

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