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ちくま大百科

【自然】冠着山

所在:千曲市・坂井村

冠着山は千曲市のほぼ全域から見ることが出来、善光寺平からもその美しい単峰の兜のような姿を見ることが出来ます。(標高1252m)
 伝説では天岩戸を背負ってきた天手力男命(あめのたじからおのみこと)が、美しい峰に心を惹かれこの山で一休み冠を直して、戸隠に向かったことから、冠着山と呼ばれるようになったと云われています。この山は、また姨捨山・坊城山とも呼ばれています。
 善光寺平一円では、この山に雲がかかれば雨が降ると云われています。
 冠着山の信仰と遥拝場 については御嶽神社の祠が今も山頂にあります。
 そして冠着山の祭神は月夜見尊(つきよみのみこと)で、頂上の宮と共に羽尾の郷嶺山(ごうれいさん)に里宮が有ります。武水別神社神主が地元の人々と共に7月末に坊城平の鳥居から山頂に登り、祭りを執り行っています。
 また、催事の前日には総代達が山頂に昇り、周辺を清掃清め、お籠りをし、翌朝登って来る宮司一行を迎え、催事が始まります。
 そして、麻績村、治田池、坂城町の地区に「遥拝所」が設けられています。山頂神社の前には注連縄(しめなわ)を巻いた小さな岩があります。ここには雨乞いの神が祀られておりまが、今は羽尾の寺に里宮として祀られております。 夏の始め7月の中下旬には、この地方で珍しい「姫ボタル」が久露滝~山頂にかけて見られます。山頂の景観は360度、特に善光寺平の夜景と11月中下旬頃の夜明けの川中島の霧の広がりと晴れてゆく様が幻想的で、素晴らしいひと時を提供してくれます。 

25年度改訂

羽尾さらしな方面から

羽尾さらしな方面から

ぼこ抱き岩

ぼこ抱き岩

山頂の虚子の句碑 更級や・・・

山頂の虚子の句碑 更級や・・・

山頂鳥居と神社

山頂鳥居と神社

山頂からの川中島の朝霧眺望

山頂からの川中島の朝霧眺望

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