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ちくま大百科

【文化財・遺産・史跡】重伝建のまち 稲荷山

所在:千曲市稲荷山

稲荷山は、江戸時代には善光寺街道最大の宿場町、明治期には県内有数の商人町として栄え、重厚な土蔵造りの商家や蔵などが建てられました。現在も江戸末期から昭和にかけて建てられた商家が数多く残り、『多様な建築群が残る、善光寺街道の商都』として価値が高いとの評価を受けて、平成26年(2014)12月、文化庁より国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。
江戸末期の善光寺地震後に再建された町内には、防火目的の厚い土壁・うだつ・軒蛇腹や、耐震目的の亀甲積みの石垣と直方体の土台石、また経済力を示す瓦屋根と大きな鬼瓦・装飾性の高いなまこかべ、などがあちらこちらで見られます。
ぜひ選定区域内をゆっくり歩いて、お気に入りの建物を見つけてください。
築100年を超える建物の老朽化と空き家化が目立ち、早急な保存計画が課題となっています。

大店のある街並み

大店のある街並み

蔵造りの街並み

蔵造りの街並み

町屋敷東蔵小路

町屋敷東蔵小路

【参考事項】

・千曲カルタ 江戸と明治の 面影残す 稲荷山

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