所在:千曲市戸倉
戸倉駅前に建つ木造4階建、土蔵造りの大規模な倉庫。幅11メートル、長さ29メートルで、一定の間隔でたくさんの窓を配置した外観は、繭倉庫の建築様式を継承。大正4(1915)年に、戸倉倉庫株式会社によって建てられたもので、周辺地域一帯で作られた繭や生糸を収めたものです。
現在も寿高原食品の倉庫として使用されていますが、内部の公開はしていません。
【平成29年 国有形文化財に指定】 (資料市広報H29・8号)
明治以降日本の生糸業は大きく発展しましたが、生糸は原料繭の性状の影響を受け変化します。
養蚕家ごとの繭を、均質な生糸にするため温湿度・通風・合併・混合等保管・管理技術の発達が不可避でした。繭倉庫は製糸業の発展を支えた貴重な文化遺産です。