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ちくま大百科

【文化財・遺産・史跡】石造子安地蔵菩薩立像

所在:千曲市大字上山田城腰

上山田で一番古い石造物といわれ室町時代末期と推定されています。東を向き胸に赤子を抱き婦女子の健康と安産を願う石英斑岩の丸彫りの立像であります。側面に「大日如来」、「教覚法印」の刻字がみられるが宝冠をつけない円頂の大日如来像はありえないので、後世の修験者教覚法印による補刻かと思われます。

石英斑岩の丸彫りの立像。円頂で袖衣をまとっていて袈裟は明らかでありません。右側に錫杖を彫り出していて、左手は宝珠ではなく、左右の手で胸に嬰児を抱いています。嬰児は裸で左向き、嬰児の彫は粗雑で細部は明らかになりません。
以前は現在地より8m下方に安置されていたようですが、昭和20年代になって道路拡幅のため、現在地に移転したとのことです。

像高:92cm、頂頭部 16cm、 面幅 10cm、面奥 13cm、胸厚 11cm、肩張 20cm、 裾張 22cm、裾奥 22cm

【昭和62年市有形文化財に指定】

子安地蔵

子安地蔵

子安地蔵

子安地蔵

子安地蔵

子安地蔵

【参考事項】

・参考文献:上山田の風土(上山田小学校)、千曲市文化財一覧

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