所在:千曲市姨捨
月の都の中心、さらしな姨捨の棚田は、古来より日本三大名月の里として日本人のあこがれの地でした。
他の2か所の名月の里は石山寺(滋賀県大津市)・桂浜(高知県高知市)です。
この地区(標高460m~560m)の傾斜地には、約1500枚の棚田が有ります。
近世初頭には畑と田が混在する耕作地が始まり、その後16世紀半ばから近現代にかけて、日本を代表する棚田の文化的景観を形成しました。 姨捨の棚田の構造は、土石流が作った斜面上の棚田と上流水源・貯水池としての大池・更級川が有機的に結びついて現在の景観を作っています。
「田越給水」・「ガニセ」・「はぜかけ」などがその特徴です。
ここはまた眼下に日本一の長河千曲川、善光寺平の景観と遠くには飯綱山・新潟県との県境の高妻山・戸隠連峰、志賀高原・菅平、近くに妻女山・有明山・鏡台山・五里ヶ嶺等いずれも心をいやす素晴らしい景色が広がっています。
西行法師が名づけたと伝わる48枚田は、田毎観音を中心に昔の様を残す歴史的な棚田であり、歌川広重の画にも伝わる「田毎の月」は日本人の心象風景としてこれからも伝えられるものです。
H8(1996) オーナ制度・棚田貸します制度創設
H9(1997) 全国棚田サミット開催
H11.5.10(1999) 名勝(田毎の月)農耕地で初めて文化財指定を受けた
H22.02.22(2010) 重要文化的景観の「姨捨棚田」に選定
R02.06.10 (2020) 「日本遺産 月の都千曲」選定(姨捨棚田はその中心地)
「日本100名月 姨捨棚田にのぼる月」に認定
※こうして歴史とともに造り、守られてきたこの里の棚田が今、後継者がいなく維持できない所に来ています。
色々な手段があります、今の世代の我々が、協力してゆくことが大切かと思います。
ご一緒に、姨捨棚田にきて、汗を流して、美味しい「おこびれ」を食べて、眼前の景色を楽しみませんか!
芭蕉始め俳人歌人の愛した月の都に立って一句作ってみませんか! 鏡台山にのぼる名月を楽しみませんか!
水や昆虫沢蟹などと自然との時をすごしてみませんか!