所在:千曲市八幡
千曲市八幡地区には先人たちが切り開いた生活の跡が数多く残っています。社宮司遺蹟・峰謡坂遺蹟・東中曽根遺跡・東條遺跡などが代表的なものです。
弥生~平安時代の集落遺跡と古墳時代~平安時代の田の跡や居住地跡の東條遺跡からは出土された珠文鐘の一部、内面が墨色処理された土師器、外面に墨書のものも出土しています。
7~12世紀の社宮司遺跡はこの遺跡西方にある東山道支道の通っていた「郡地区」が古代の更級郡衛であった関係の遺跡とみられています。
堀立柱建物、墨書土器、刻書土器、漆紙文書等が出土しています。
また、追善供養塔の様な物でしょうか、国内初の「六角木幢」が見つかっている、石の塔婆の出現以前に木木製品があったことの証明となりました。
平成23年3月 県宝指定 「社宮司遺跡出土木造六角宝幢(しゃぐうじいせきしゅつどもくぞうろっかくほうどう)」
更に木簡の厄除けまじないやのお札として使われたと思われる「庶民将来苻」が見つかっています。
・千曲市「東條遺跡」2006 発掘調査報告
・長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書