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ちくま大百科

【文化財・遺産・史跡】郷嶺山と孝子観音像

所在:千曲市羽尾

郷嶺山(ごうれいさん)は県道77号線を若宮方面から更科小学校を経て、姨捨地区に登る羽尾5区地区にあります。ここには昭和36年(1961)建立の「姨捨孝子観音」・「更科観月堂」・「冠着神社里宮」・「さらしなの里展望館」等があります。いろいろな建物・像が建つ前は赤松の点在する山肌で、近在の子供たちの遊び場であり、サデかき場でした。ここは対岸の山々から登るさらしなの名月・眼下を流れる千曲川・夜景そして冠着山の雄姿をみることの出来るこの地区は里人達が古来から守ってきた歴史の地です。
「姨捨孝子観音」は深沢七郎作の「楢山節考」により旧更級村が「親不孝な人間の村」と言われたためこの地生まれの東京在住者「東京更級会」の人々が中心になって建立したと言われています。像と共に、この里に伝わって来た「孝行息子と老人の知恵の話」の碑文が刻まれています。
「更科観月堂」は初代更級村村長の塚田小右衛門氏が村おこしの運動として建てたもので、現在は2代目の建物です。
「さらしなの里展望館」は長らくそば処として、そばにまつわる品を出し、月見の宴など地域の人々に親しまれています。
「郷嶺山(ごうれいさん)」の呼び名については、冠着神社の里宮のある所であり、冠着山に対して里の峰・郷の嶺から来ていることが考えられます。
「冠着神社里宮」冠着神社祭神は月読命(月読尊)月読の命はいざなぎのみことによって生み出されたされ、月を神格化した「夜を統べる神」・月の神とされています。

冠着山仰ぐ郷嶺山<br />

冠着山仰ぐ郷嶺山

郷嶺山孝子観音登り口

郷嶺山孝子観音登り口

孝子観音

孝子観音

さらしなの里 展望館

さらしなの里 展望館

【参考事項】

・さらしなへの旅(さらしな堂)

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