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ちくま大百科

【神社・仏閣】水上布奈山神社

所在:千曲市戸倉

神社創建の時期は不明ですが、下戸倉宿の現在地にささやかな社殿を建て、建御名方神(たてみなかたのかみ)を勧請し鎮守と名付け、諏訪社としてあがめ祀りました。その後、諏訪社は、千曲川の洪水で度々流失。現在の神社は、天明5(1785)年から下戸倉が総力を結集して5年後の寛政元(1789)年に完成しました。建物は、諏訪宮大工大隅流「柴宮長左衛門矩重(かねしげ)」の代表作です。

本殿は、一間社流造の建物として大きさが県内随一であります。特に素晴らしいのは、本殿の周りの彫刻の豊富さと見事さにあり、その代表作である「蘇鉄に兎」「波に亀」「上り竜」「下り竜」などダイナミックな彫刻は目を見張るほどです。

諏訪社が、水上布奈山神社になったのは、天保13(1835)年に「水上布奈山神社」として京都吉田家から神社号を允可をうけました。

飯盛女の献灯【昭和63年市有形文化財に指定】戸倉宿に働く飯盛女52名が境内にある稲荷社の前に、高さ159cm、最大幅75cmの夜灯が献納されています。下戸倉宿は北国街道主要駅として本陣・問屋・旅籠屋などが軒を並べ善光寺参りの善男善女で賑わいました。ここで働く飯盛女たちのわが身の幸せを祈って捧げた一燈でしょう。

御柱祭【平成12年市無形民俗文化財に指定】諏訪社の末社の水上布奈山神社は御柱祭りが7年に1 回の大祭として寅年と申年の4月、受け継がれ、盛大に行われています。

水上布奈山神社と彫刻

水上布奈山神社と彫刻

下り竜

下り竜

蘇鉄うさぎ

蘇鉄うさぎ

水上布奈山神社灯篭

水上布奈山神社灯篭

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