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ちくま大百科

【神社・仏閣】粟狭神社

所在:千曲市屋代

平安時代の延長5年(917)に編さんされた「延喜式神明帳」にも記された「式内社」で、屋代地区では、最も古い神社です。建武の時代(1334年頃)、一時、信濃国の守護所が置かれた船山郷9ヵ村の総社で、住民の崇敬も厚かったようです。旧本殿と云われる建物は、正応年中(1288年)以前に建てられたものです。そして拝殿に続く本殿は、ヒノキづくりの唐破風を配した1間社流れの屋根をもつ建物です。慶応2年(1866)の建立。本殿は、当時、盛んだった立川流2代目 立川和四郎富昌の弟子、池田文四郎(長野市妻科)の作です。精細、流暢に彫刻により一段と本殿の荘厳さをひきたたせています。7年に1度の御柱大祭が開かれています。

2ヶ所の神社本殿

2ヶ所の神社本殿

本殿の池田文四郎の彫刻

本殿の池田文四郎の彫刻

粟狭神社鳥居(奧は拝殿)<br />

粟狭神社鳥居(奧は拝殿)

神社拝殿

神社拝殿

参道のご神木(落雷で空洞になったケヤキ)推定樹齢300年

参道のご神木(落雷で空洞になったケヤキ)推定樹齢300年

【参考事項】

・屋代の歴史物語、大橋幸文書(屋代のまちづくりを考える会発行)
・更埴市史 第2巻
・神社内の案内板

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