所在:千曲市森
洗淵山 観龍寺 真言宗智山派 本尊 千手観音菩薩・信濃三十三観音札所六番
大同年間 平安時代初頭(806~809年)坂上田村麻呂が東征のおり、その妻高子(こうし)が夫の戦勝を祈願して創建したと伝えられています。その後、江戸時代に慈岸和尚が現在地へ再建中興したと伝えられています。
・観龍寺の三門は珍しい増長天(南方)広目天(西方)を安置した二天門です。本尊の千手観音菩薩と聖観音菩薩・十一面観音菩薩、これら三体は県宝です。脇侍「不動明王」は市宝に指定されています。本尊の木造千手観音菩薩(県宝)・不動明王(市宝)(今在る物はレプリカ)の2体は盗難に遭い行方不明になっています。
・内陣には、その他にも数多くの仏像が安置されています。毘沙門天・風神・雷神・二十八部衆は千手観音菩薩の眷属(けんぞく)で千手観音菩薩に帰依する人々を守護します。金剛力士・梵天・帝釈天・四天王・吉祥天など三十部衆。像高は40~50cmです。
・観龍寺一帯は自然探勝園となっていて寺庭にはあんずの花より少し遅く咲くさくらの花が見事です。
・御詠歌「雨の宮は 森の木蔭に 寺見えて参る心は 涼しかるらん」
・無住のお寺です。御朱印は千曲市稲荷山の長雲寺でどうぞ。