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ちくま大百科

【神社・仏閣】長泉寺

所在:千曲市内川

天徳山長泉寺は、元和元年(1615)曹洞宗萬照寺(千曲市小島)の末寺として開山されました。その後、火災等の災難にあっが、現堂宇・庫裡は、平成3年(1991)に再建されました。また、聖観音菩薩は、寺の敷地にある六角堂(昭和52年建築)に安置されています。

※木造聖観音坐像(昭和50年県宝に指定)
聖観音菩薩は,元々戸隠奥の院の本地仏でした。明治初年の廃仏毀釈政策により、一度人手渡りましたが、戸隠講の世話人であり、長泉寺の檀家信徒の努力によって明治20年(1887)長泉寺に寄付されました。 聖観音菩薩は、鎌倉時代末期(永仁6年ー1298年と印刻)に造られ、像の高さは82㎝、全身金箔の寄木造り。優雅な王冠や豪華な天衣を身につけています。像は巧みで、引き締めた上体や裳に深く刻まれた衣文の表現などに鎌倉時代の彫刻に見られる堅実的で写実的な特徴をよく表しています。現在、交通安全守護観音として、信仰を寄せられています。

長泉寺 本堂

長泉寺 本堂

六角堂

六角堂

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