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ちくま大百科

【自然】鏡台山

所在:千曲市・上田市・坂城町と境を接している

千曲市の最も東にあり坂城町と上田市との境にある標高1269mの山です。
云われは鏡を置く台の事で、その鏡に見立てられているのが姨捨から見える中秋の名月です。

姨捨の真東に位置し姨捨から見て丁度中秋の名月が鏡台山から昇るため有名になった山です(姨捨十三景の一つ)。鏡台山へ登るコ-スは倉科の三滝から、森の沢山から、坂城からと3コ-スあります。
山頂は360度の絶景が素晴らしい!晴れた日は富士山も見えます。

鏡台山頂で開かれた埴科郡連合運動会大正時代(1912~1926)運動会が盛んになり運動会は遠足も含まれ足腰強化や精神鍛錬を目的としていました。埴科郡では大正5年(1916)から千曲河原や鏡台山頂で連合運動会を行い数千人の児童と地域の大観衆が集ったということです。早朝に学校を出発して鏡台山頂まで歩き、郡内18小学校の児童が競技を行ないました。山頂まで歩くことも運動の一つであり、埴科郡の中心である鏡台山に集うことで群全体の連帯感を高めるねらいがあったようです。
運動会の出席は5年生以上の参加で行われ、大正10年(1921)6月3日は早朝5時半に校門を出て山麓に至るも雨のため引き返したとか、翌大正11年(1922)5月31日6時に出発鏡台山頂近く到着せしも雨天の為中止帰校など大変な思いで運動会を挙行したと伝えられています。
埴科郡連合運動会は群制が廃止された大正12年(1923)まで続けられたということです。

連合運動会を記録した雨宮縣尋常高等小学校「学校日誌」<br />

連合運動会を記録した雨宮縣尋常高等小学校「学校日誌」

【参考事項】

資料:倉科の里・信濃の風土と歴史「山」

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