所在:千曲市八幡
曹洞宗八幡山大雲 天正9(1581)年の創建ご本尊は釈迦如来・弥勒仏・阿弥陀如来の三世仏。創建は1kmほど下にあった大伝寺と言われており、天正9年現在位置に移転再興し、曹洞宗桑原龍洞院分寺となった。江戸時代は松代藩主真田氏の寺領寄進もあったといいます。
宝暦3(1753)年山崩れがあり、寺がつぶれてしまい、15代良峰恵遷住職が天保15(1844)年頃まで修復しています。
城のような石垣に白壁、後ろの霊靜山と前の大雲寺中池とに囲まれ四季を通じて素晴らしいい景観が楽しめます。特に春4月の桜と、7~8月のハスの花に囲まれた景観が美しい日本的な情緒と華やかさを楽しませてくれます。また秋には赤い曼殊沙華の花も楽しめます。この風景は大正時代にこの地を訪れた、お坊さんにより、遠くインドにも紹介されたということです。
今は、この池に氷は張りませんが、その昔の冬は氷の上のリンクでこの地の子供たちのスケートをするにぎやかな歓声が一日中響き渡っていました。また、電気冷蔵庫のない時代この池から氷が切り出され、冷蔵用として活用されていました。
裏の霊靜山と共に大雲寺自然公園に指定されおり、地区の人々が草刈や道路整備をしてこの景観を守っています。