所在:八幡中原
千曲市八幡中原の集落を抜け猿ケ番場峠への道の入り口当たり、長野自動車道とJR篠ノ井線に挟まれたあたりに信濃33番13番札所「恵日山開眼寺」はあります。
慶安4年(1651)京よりタイに仏像を持参し、現在位置より少し東の古屋敷に龍天宗登大禅師(ろんてんそうとだいぜんじ)が開基し、元禄4年(1691)現在位置に2世祖英和尚が再興した。
三体の仏像(本尊の聖観音菩薩、脇侍の阿弥陀如来と地蔵菩薩)は100cm余りの一本造り、全身金色の尊像で、江戸時代初期京の仏師によって藤原時代の古様式に倣い彫られたものと言われ、美しく、静けさの中に荘厳な雰囲気をかもし出しています。
本尊の聖観音菩薩は「日不見の観音」と言われ厨子を開けると不幸があると、信じられていましたが、昭和46年2月本殿屋根瓦葺き替え工事の時に一時ご遷座した所、不思議なことに厨子扉が自然に開いて拝禮するを待つ姿は、「これ菩薩の自ら普く衆生にお光りを与え給はん」とのありがたいお告げと、以後一般公開することになりました。年一回の御開帳は8月3日です。
本堂の「大悲閣は正面が北向きの「北向き観音」です。
本堂の77枚の天井画は建立時に画かれたもので、中国の人物や動物など価値高いものと言われています。前天井掛けられている躍動感豊かな龍の絵は天上絵作家小泉淳作氏作です。(作品は建仁寺・建長寺もあるそうです。)「更級槐安屈」(さらしなかいあんくつ)・・・槐安とは夢又ははかない事
開眼寺は禅寺で座禅を愛する人々の為に「更級槐安屈」名の座禅堂を備え、随時座禅が出来るようになっています。
御詠歌 「開眼寺 後ろは山に 前はよし 北を流るる 志川なるらん」