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ちくま大百科

【自然】セツブン草群生地

所在:千曲市戸倉・倉科

千曲市の指定天然記念物でありますセツブン草の群生地は、「戸倉」と「倉科」の2ヵ所にあり、あんずとともに千曲市の「市花」に指定されています。

セツブン草は、キンポウゲ科の多年草で、「絶滅危惧2類」の貴重な山野草です。
戸倉セツブン草群生地は、戸倉宿キティ―パークから山道を徒歩20分。雑木林が開けた斜面にあって、8,000㎡と長野県では、最大級の広さを誇っています。毎年,咲く所が広がっています。戸倉セツブンソウ群生地には、「ヤマエンゴサク」「アズマイチゲ」「カタクリ」などの山野草も見られます。
倉科セツブン草群生地は、倉科の集落を過ぎて1.5㎞ほど登った林道脇にあります。
約2,000㎡の群生地で、遊歩道も整備されています。近くには、積石塚古墳の杉山古墳群や樽滝があります。
セツブン草は、暖かい地方では、節分の頃咲くので、その名がついたようです。千曲市辺りが東日本の北限と云われています。開花時期は段々早まり、2月下旬頃から咲き始める年もあります。可憐な花は、1ヶ月ほど楽しめます。花の最盛期には、一面白いジュウタンを敷き詰めたように咲き誇って、それは見事です。

セツブン草は早春の花の少ない時期に咲く、春を告げる花として「春の妖精」(スプリングエフェメラル)と呼ばれるかわいい、上品な花です。
※平成18年市天然記念物に指定

セツブン草群生地

セツブン草群生地

セツブン草群生地

セツブン草群生地

【参考事項】

・文献 千曲市環境市民会議資料
・取材協力 戸倉セツブンソウを育てる会

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