所在:千曲市戸倉駅裏 東山
平成になって、国では、地方の活性化を図るため、ふるさと創生「人づくり・まちづくり推進事業」を打ち出しました。この振興策を背景に旧戸倉町では、総合的な文化の拠点として戸倉創造館の建設(総事業費39億円)や戸倉・更級・五和の各地区に特色ある「公園づり」を計画しました。戸倉地区では、戸倉駅裏の通称 東山の斜面を活用して、憩いの場として、皆んなに親しまれるような大きな公園を作ることに決まりました。
地権者始め関係団体の協力により、平成5年(1993)、旧北国街道の宿場町戸倉の小動物(キティ)公園「戸倉宿キティパーク」が完成しました。
公園には、小動物を飼育して、子供たちが世話をしたり、遊具もあり、家族皆んなが楽しく遊べるような人気スポットになっています。平成6年には、東山の天狗伝説にあやかり、平和と安全を願って、高さ8.08mの「千曲天狗」が出来あがりました。当時、日本一の高さを誇り、公園のシンボルとして街を見下ろしています。
現在、日本一の天狗像は岐阜県美濃加茂市古井の「天狗山の天狗」高さ12m。
公園は桜の名所です。道路沿いに桜が植えられ、満開の桜のトンネルは見事です。
また、下から上へとだんだんに咲き上がり、昇り桜の公園としてシーズンには、大勢の花見客で賑わいます。展望台からの眺望もすばらしいです。北アルプスの遠望、眼下に広がる戸倉の街並み、千曲川上山田温泉、更級の里、冠着山・八頭山・大林山の山々が一望できます。
桜並木道は、宮坂峠を経て、あんずの里森方面に通じています。
取材協力 東山桜守りの会