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ちくま大百科

【神社・仏閣】武水別神社 木曽馬の祖となった神馬

所在:八幡

今はいないが武水別神社の中鳥居の手前右側に駿馬がおり、この馬は木曽馬の牡でした。木曽馬はモンゴル原産で⇒朝鮮⇒西暦532年岐阜県中津川(最古の記録)に入り育てられました。農耕馬としてまた古来から山作業の馬として大切にされてきた馬ですが、背が低く、軍用馬として使いずらかった為、軍馬優先の時代に木曽馬は馬匹去勢法が出来、次第に純血種が減ってしまい、昭和18年には純系種種馬も去勢されてしまいましたが、それでも木曽の人々は隠れて繁殖させ細々と血を繋いでいました。戦後木曽の人々は、木曽系の種牡馬を飼育し保存に努めました。そんな中更埴市(今の千曲市)八幡の武水別神社の御神馬として昭和15年奉納された木曽馬が去勢と軍馬徴発を免れていた純系木曽馬「神明号」が発見され唱和25年、種馬として木曽に送られ生涯で700頭もの子を残しました。この昭和26年「神明号」と母「鹿山号」間に生まれたのが「種牡馬」として検査合格し現在の木曽馬の祖となったのが「第三春山号」です。この第三春山号は昭和50年没しましたが開田郷土博物館に剥製が展示されています。

剥製 神明号の子 第三春山号

剥製 神明号の子 第三春山号

開田高原 牧場

開田高原 牧場

牧場の木曽馬

牧場の木曽馬

【参考事項】

・広報 きそまち 2011.7.25
・木曽馬とともに 伊藤正紀著

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